第9号 UEDレポート 2012.夏号 大震災後の国づくり、地域づくり(平成24年06月発行)

大震災後の国づくり、地域づくり

大震災から1年、被災地では懸命な復旧作業が続けられています。被災した人々の“生”への意志を芯にして、近所、近隣、村、町、地区、地域の人々、自治体が試行錯誤をしながらも、懸命に復旧復興に取り組んでいます。
加えて、外部からの支援活動は盛んで、NPOなどの組織だったボランティアで、復旧活動に参加する人々の他に、一人の市民として出かけてゆく人も少なくありません。地元の大学に限らず、東京などの大学生たちも様々な形で被災した村、町の復旧復興に参加しているのが頼もしい限りです。
様々な学会や研究団体も、それぞれの得意分野からの復旧復興にむけて参加し、活動を続けています。
このような状況を鑑み、今回のレポートは、「大震災後の国づくり、地域づくり」について考えてみました。

目次(各章)

題目

頁|著者|所属

巻頭言 大震災後の国づくり、地域づくり

1 |戸沼幸市|日本開発構想研究所理事長

1.災害に強い国土づくりに向けて -「災害に強い国土づくりへの提言」と「東京圏の中枢機能のバックアップに関する検討会二次とりまとめ」について-

9 |国土交通省国土政策局総合計画課|

2.広域的な人口移動における東日本大震災前後の変化-「住民基本台帳人口移動報告」に基づく集計・分析-

18|大和田哲生|国土交通省国土政策局国土情報課国土政策研究官

3.東日本大震災100日間の現地支援-人と防災未来センターの現地支援活動-

26|橋本拓哉|前 阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター副センター長

4.3.11から1年、浦安、液状化被害との戦い

36|中山高樹|浦安市市長公室長・災害復興本部担当

5.東日本大震災が東京湾に与えた影響

34|阿部和彦|日本開発構想研究所常務理事

6.大都市直下型震災への備えと復興につながる仮設住宅への備え-震災の悲惨な経験から、何を学び、何を伝え、どう備えるべきか-

55|小畑晴治|日本開発構想研究所理事、千葉大学大学院客員准教授

7.東日本大震災後が残した課題と教訓

62|今野修平|元大阪産業大学教授、日本開発構想研究所評議員

地震防災の国際的な連携に関する当研究所の業務実績

73|大場 悟|日本開発構想研究所都市・地域研究部長

下河辺淳アーカイヴスについて

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研究所の概要

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