理事長の発言<No.2010.01>21世紀の日本のかたち(25)
-- 生活とかたち―日本文化の原型 --
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
平成21年大晦日の夜は、居間で少々の酒と煮物などをつまみながら紅白歌合戦を見て過ごし、近くの寺からの除夜の鐘を聞き、元旦の朝は雑煮を食した後、氏神様に出かけてきました。そして、元旦早々に届いた年賀状で友人知人の元気に一安心し、若者の抱負に声援をおくりました。
古来日本人は一定の条件を逆手にとっていろいろな楽しみをつくり、生活を豊かにする「かたち」を創り出してきました。有限の中に多様な「かたち」を生み出す日本文化は、衣食住はもとより遊びの中にも見られます。
地球温暖化が大問題となり、有限な地球の中で人類・日本人がいかに生きるかが問われ、生活のかたちをいかに調和あるものにするかが求められています。
日本は美しい風土を持ち、日本人は形に対して敏感な才能を持っています。2010年、この才能を時代情況の中で活用すべき時と考えます。