理事長の発言<No.2010.03>21世紀の日本のかたち(27)
オリンピック・パラリンピックにみる国のかたち
※正式タイトル:「バンクーバー・冬季オリンピック・パラリンピックにみる国のかたち」
2010年2月12日?28日、3月12日?21日の期間でカナダのバンクーバーで、冬季オリンピックとパラリンピックが開催されました。のめり込んでテレビに見入ってしまいました。
日本はオリンピックではメダル5に終わりましたが、国を背負うというより、アスリートとしての自己実現の場としてオリンピックを捉え、ゲームを楽しみつつ、応援してくれる家族、友人、職場の仲間、出身の地元に喜んで貰えれば良いという風です。国を背負って戦えといわれても、背負うべき国の姿が見えにくいのです。
一方のパラリンピックでは、選手の活躍も目ざましく10のメダルを獲得しました。運動機能に少なからずダメージを受けているにもかかわらず、障害をバネに訓練を積み、ハンデを克服し、健常者もはるかに及ばぬ心身の新しいありようの地平に立っていることです。そしてその周辺にパラリンピック選手を力強く支える大勢の人、家族や職場の仲間たちがいることです。
開催地バンクーバーはバリアフリーの都市としてもよく知られており、歩行者路と自転車路の間に並行してローラースケートの専用路もある愉快な都市です。人に優しい都市づくり国づくりの感じられるカナダ、バンクーバーの冬季オリンピック、パラリンピックでした。