代表理事の発言<No.2013.07>21世紀の日本のかたち(64)
―大学の国際化とグローバル人材の育成(2)―
平成23年3月に東日本を中心とした地震発生より2年5か月が経過しようとしています。
被害に遭われた皆様には、一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申しあげます。
前回掲載した「大学の国際化とグローバル人材の育成」の続編です。
地球人吉阪先生の生徒であった筆者が、本格的に「人類・人間と居住」「グローバルな視点から”国”を考える」をより深く探求するようになったのは、ギリシャ留学がひとつの契機でした。人間居住といった大きな課題に取り組む研究所が、ギリシャにあることに興味をもったのです。
EKISTICSのCenter of Athensを研究拠点としてスタートした筆者に、多くの経験と人間の地球居住のあり方をテーマとするWSE(世界エキスティクス学会)との係わりを通して結果的に広く各国の人々とつながり、そこに留学生を含む学生を巻き込んで教育と研究に当たった経緯をまとめました。
今、WSEの若手と議論しているのはこの方面のグローバル人材育成のための教材、教科書づくりです。「大学におけるグローバル人材の育成」は、学生の教育にあたる大学人等のグローバル体験が大きな意味を持つと考えています。