顧問の発言<No.2024.07>21世紀の日本のかたち(148)
戦争と平和 −日本の近現代史にみる−
2024年6月時点においても、イスラエルのガザ市街地への攻撃が続いています。ガザの死者3.5万人、破壊された瓦礫の下に1万人の遺体(死者の7割が女性と子供)があると報じられています。死傷者に重ねて、重度の栄養失調状態にあるガザの子供たちの映像が流れています。
2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻してから2年を経過し、3年目に入っています。私はかつて、青森県鯵ヶ沢町と極東ロシア・ナホトカとの友好協定のため、ロシアをたびたび訪れています。ロシアのウクライナ侵攻は非常に残念なことです。
私は青森県鰺ヶ沢生まれで、1才の時、父の仕事の関係で、北海道・函館に移り、18年間を過ごしました。太平洋戦争が始まったのは私が小学校(国民学校)1年生の時でした。函館には函館山に要塞軍事施設があり、時にB-29が来襲し、自宅付近に米軍機から発射された"弾"が飛んできました。
最近、日本製の兵器輸出の動きに合わせて、戦後日本を築いてきた「日本国憲法」の見直し、特に第九条改正の動きがあります。これまで80年余、平和日本の支柱であり続けた第九条を是非守りつづけてほしいと願います。