顧問の発言<No.2024.12>21世紀の日本のかたち(150)

残月記

2024年のノーベル平和賞が、被爆者団体の全国組織「日本原水爆、被害者団体協議会(被団協)」に授与されました。代表委員の田中熙巳さんは、「人類が核兵器で自滅することがないように!!核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めてともに頑張りましょう!! 」と訴えました。

ノーベル文学賞が韓国の作家、ハン・ガンさんに授与されました。ハン・ガンさんは1970年、韓国・光州市生まれ。私も現在の韓国に重なる光州事件をテーマとする「少年が来る」ハン・ガン著・井出俊作訳を読み直しました。ハン・ガンさんはノーベル文学賞授賞式でこう語りました。「世界はどうしてこんなに暴力的で苦しいのか」「同時に、世界はどうしてこんなに美しいのか」「私はこの二つの問いの間の緊張と内的な闘争だった」。

私の住まいは光が丘パークシティを南北に貫く銀杏並木の軸線街路に面しており、晴れた日には西に秩父の山並みが遠望されます。南北2kmに及ぶ広い銀杏並木道には、四季の色合いに重ねて、絶え間なく行き交う人々の姿があります。なにしろ自動車の入らない人と自転車の街路はなんとも気持ちよいものです。私は40年前、当時の日本住宅公団が始めたGH(グラント・ハイツ)計画、現在の光が丘公園団地計画に参加しておりました。時は過ぎて、私はパークシティ光が丘に住むようになりました。

私のブログ「21世紀の日本のかたち」は、第1回「個体と群体の信頼関係の構築をめざして」2008年1月4日から、今回の「残月記」2024年12月15日で、150回になります。世界も時々刻々変化している状況下、今回をもって終えることにしました。