顧問の発言<No.2024.05>21世紀の日本のかたち(147)
地震と日本
久しぶりに、岩手県陸前高田市、宮城県仙台市、福島県双葉町を訪ねました。
陸前高田市では、10mの土地のかさ上げ、300haの土地区画整理事業が行われました。ただ、この土地の利用率は44.3%、中心部の空洞化が目立っており、現在、人口17,550人、3割減と報じられております。仙台市では青葉城跡から、いくつもの災害から立ち上がり、近世、近現代を貫いて生き続けている東北の100万都市を改めて眺めました。双葉町では「福島県 東日本大震災・原子力災害『伝承館』」を見学しました。3階海のテラスから、しばし津波被災地の東に広がる太平洋を望め、原発事故の問題の大きさを改めて思い返したことでした。現岸田文雄内閣は、全国の原発の最大限活用を目指すとしていますが、福島原発事故を教訓に脱原発に向かうべきです。
今後30年以内に起こると想定されている、首都直下、南海地震に備え、万全を期してほしいと願います。同時に地震国日本の、30年後、50年後も見据えた地震対策が求められていることを思い知らされます。