理事長の発言<No.2010.11>21世紀の日本のかたち(35)
複眼からの東アジア共同体構想
戦災復興からの50年間、日本は世界の奇蹟とまでいわれるほどの復活を遂げました。大学もこれを下支えしてきました。
しかし、21世紀人を育てるべき大学は、かつての欧米的視点とは別にアジアの視点から世界を問い直し、日本をダイナミックに位置付け、より大きな枠組みの中に自らの役割を演じていくことが必要ではないでしょうか。
その際、東アジアという固有の風土に基礎づけられた文明圏の新しいかたちづくりに、日本は一役買うべきと考えてます。グローバルな諸ネットワークの交叉する東アジア共同体のイメージが浮かびます。
内なる共同体を広げつつ、世界文明のおしくらまんじゅうの構図に重ねて、ダイナミックな21世紀の日本のかたちづくりと一体となる「東アジア共同体構想」に、実践的に取り組んでもらいたいと願うものです。