理事長の発言<No.2011.02>21世紀の日本のかたち(38)
-日韓大学間交流-

今年(2011年)の正月末、日本・早稲田大学と韓国・檀国大学との大学間協定の調印式に立ち会うためソウルに出掛けてきました。早稲田大学と協定を結んだ韓国の大学は、檀国大学で65校目になります。

40年前、私が韓国の大学と交流を始めた時代と現在とでは、両国を取り巻く環境が大きく変わったことを改めて気づかされました。
韓国はもともと教育には熱心な国ですが、現在、教育に特段に力を入れております。大学は、情報、教育のグローバル化の中で生き残ることに真剣に取り組みはじめた様子が各所に見られました。

一方、我が国の大学は、少子化の中で将来的には縮退すると予想されています。また、学生の内向き指向も指摘されております。

我が国の大学は欧米を視野に入れると共に、まず身近な韓国、中国など、北東アジア、東アジアの中の大学であるという近未来の常識を先取りすべきとの思い深め帰国しました。