理事長の発言<No.2011.04>21世紀の日本のかたち(40)
-東北関東大震災の復興に向けて(続)-

はじめに、
平成23年3月に東日本を中心として発生した地震により被害に遭われた皆様には、謹んでお見舞い申しあげますと共に、一日も早い復旧を心よりお祈り申しあげます。

東日本大震災は、死者・行方不明者数28,306人、避難者数139,344人、建物被害数73,043棟(4月14日10時現在)と報じられています。
また、福島第一原発の破損による原発本体がいまだコントロールされないまま、極めて危険な放射能を外部に放出し続けています。現代の人知―科学・技術の作り出した怪物を人知でコントロールしてほしいと願うばかりです。

宮城県は4月10日「壊滅的被害から復興モデルを構築する」と宣言し、おおむね10年間の震災復興基本方針(素案)を固めました。復旧3年、再生4年、そして次の3年で発展の道筋をつけるということです。岩手県、福島県からの地元主導の復旧、復興、発展計画の発表が待たれ、これが雄大な東北復興ビジョンに繋がることを期待します。

今回の「東北関東大震災の復興に向けて(続)」では、東日本復興に関連し、この転換期、国土計画の視点から、私の考えを記してみました。