理事長の発言<No.2012.01>21世紀の日本のかたち(49)
―文明の転換期―

平成23年3月に東日本を中心として発生した地震により被害に遭われた皆様には、謹んでお見舞い申しあげます。一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申しあげます。

東日本大震災から10ヶ月が過ぎました。今年、東北の友人からの年賀状には辛抱強く復旧、復興に立ち向かっている様子が熱く伝わってきます。

2012年、日本は新たな課題を突きつけられております。

「市場」というグローバルに動く怪物の国家の喰いつぶしをはじめ、我が国では少子高齢化社会での国家財政の破綻、今後予想される大自然災害、東京直下型地震、東海・東南海・南海地震に対する備えをどうするか。
日本人の居住を、どこにどの様に住むかという視点からの見直し、エネルギー、原発問題への対応が迫られます。

人間が地球に住むとはどういうことか、日本列島に築くべき21世紀の人間居住とはどういうことか、「大自然の内を生きる」ことの意味を改めて問い直す年にちがいありません。