代表理事の発言<No.2012.09>21世紀の日本のかたち(56)
―道州制 地域からの国づくり(その1)―

平成23年3月に東日本を中心として発生した地震により被害に遭われた皆様には、謹んでお見舞い申しあげます。一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申しあげます。

2012年の日本の夏は連日30度を超える暑い日が続きました。
このような中で、オリンピック、パラリンピックがロンドンで熱く開催されました。その一方で、痛ましい事件や日本を取りまく国際環境に波風が立つ夏でもありました。

今回は道州制について考えてみました。
道州制については戦前から議論があり、その後もいろいろな観点から提案がなされております。

平成18(2006)年「広域自治体のあり方は、具体策として道州制が適当である」との答申が安倍内閣に提出されましたが、政権交替、東日本大震災、原発事故で、「道州論議」は一時後退したかの状態です。

今後議論すべき道州制は、日本列島の大地震など、災害対応、脱原発のエネルギー供給体制の構築を視野に入れた議論が必要だということでしょう。
国土分節化による国土保全の枠組みを再構成すべきと考えているところです。