代表理事の発言<No.2012.11>21世紀の日本のかたち(58)
―韓国に見る首都機能移転・世宗市の建設―
平成23年3月に東日本を中心として発生した地震により被害に遭われた皆様には、謹んでお見舞い申しあげます。一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申しあげます。
紅葉の秋、大河、錦江に夕日が映える11月、新行政中心複合都市「世宗市」を再び訪問しました。
「世宗市」はソウルから東南120km離れた地域にあり、ソウルからの行政官庁の大移転が急ピッチに進められており、都市のインフラ(道路など)と合わせて、一部行政官庁の建物も建ち、隣り合わせに高層住宅棟が数本立ち上がり、既に入居が始まっておりました。首都ソウルの過大、過密問題解消を目指す歴代大統領の関心が高いプロジェクトです。
韓国は今、急速な経済成長を遂げる一方、グローバル化、少子高齢化など、日本と同様の社会経済情況にあります。南北問題もあります。次期大統領を決める選挙もたけなわでした。
新都建設については韓国内にもいくつかの議論があるようですが、新都市世宗の建設が韓国の国土、都市、地域問題の解決の先兵となってほしいと願っています。