代表理事の発言<No.2013.05>21世紀の日本のかたち(62)
―超高齢社会―
平成23年3月に東日本を中心とした地震発生より2年2か月がすぎました。被害に遭われた皆様には、一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申しあげます。
さて、日本人の平均寿命は1945年には50歳でしたが、現在は男80歳、女86歳で世界一の長寿国となりました。昭和8年生まれの私も、男子平均寿命まで生きたことになります。
日本人の長寿化の速さは、戦後の日本経済の高度成長と波長を合わせたものといってもよいでしょう。しかし、少子高齢化は、2025年には全世帯の20%強が高齢世帯になり、さらに、2055年には「現役世代」に対する高齢者の人口比は1.3対1になると予測されています。
この事態に対して、日本の活力の低下、財政、年金制度の破綻などが心配されています。国家の大胆な財政と税制の一体改革は、もはや待ったなしの場面に来ているのは確かです。介護福祉サービス、医療の地域的偏り、この改善策が求められています。
傘寿に達した高齢者の立場から、これからの超高齢社会をあれこれと綴ってみました。