代表理事の発言<No.2013.08>21世紀の日本のかたち(65)
―大学の国際化とグローバル人材の育成(3)―
平成23年3月に東日本を中心とした地震発生より2年5か月が過ぎました。
被害に遭われた皆様には、一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
連載してきた「大学の国際化とグローバル人材の育成」の続編です。
1966年4月に早稲田大学大学院に都市計画専修が誕生しましたが、この時期の我が国は、世界に存在感を示す一方、公害、環境破壊、過密の弊害など、深刻な事態をもたらしていました。学園紛争もあり、時代が大きく動いていることを予感させる時代状況でした。
そこで、戸沼研究室の開設から、早大定年までの31年間を大学における国際化・グローバル人材の育成に焦点を絞って振り返ってみました。
1970年に想像した21世紀初頭の「日本像」は追い求めるものでしたが、21世紀に入った日本には世界の情報が溢れ、政治にも経済にもグローバルの大波が押し寄せています。
そして、「日本のかたち」について各方面から様ざまな議論が起きています。
改めて「大学・交流・平和」の文脈の中で大学は自らの国際化にしっかりと向き合ってほしいと願います。