代表理事の発言<No.2014.02>21世紀の日本のかたち(71)
東京都知事選(2014)にみる東京問題

平成23年3月に東日本を中心とした地震発生より3年をむかえようとしています。
被害に遭われた皆様には、一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

本年2月9日に行われた東京都知事選は、巨大都市東京の今後のかたちを決める大きな争点をもった選挙でした。「即原発ゼロ」に対する問題提起はインパクトがあり、エネルギーの大消費地、東京が文明史的転換期にあることを浮き彫りにした選挙でした。

また、候補者は防災対策を都政の主要課題に取り上げ、「住民参加で防災、減災(宇都宮氏)」、「自然の力、水と緑をいかした防災都市東京(細川氏)」、「危機管理のプロとして防災に当たる(田母神氏)」、211万票を獲得して当選した舛添氏は「大災害にも打ち勝つ都市―東京の技術力と経験で世界一安全・安心で快適な街に」としており、実効性のある防災減災計画を早急に都民に示してほしいものです。

新知事にはグローバル時代、文明史的転換期に首都東京の再創造に向けて都民、市民を巻き込んでの賢い都政運営に当たってほしいと願います。