代表理事の発言<No.2015.12>21世紀の日本のかたち(92)
建築について(6) 日本の国会議事堂
2015年も残り僅かとなりました。
この一年は、ラグビーワールドカップ2015における日本チームの大活躍、二人の日本人ノーベル賞受賞、5年前に打上げた金星探査機「あかつき」の快挙、フィギュアスケートの羽生結弦の抜群の演技などはグッドなニュースでした。一方で、2020年東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムや主会場となる新国立競技場の建設問題、ISによるテロ事件など日本の信用を失墜しかねないニュースや起きてはならない事件が多数発生しました。
国内では、沖縄辺野古埋立問題、鬼怒川決壊、そして安全保障関連法案可決、特にこの安保法案に関しては、連日、国会審議の様子が新聞、テレビなどで報道され、永田町の国会議事堂がクローズアップされました。
そこで、今回は昭和11年の竣工からほぼ80年をむかえる国会議事堂について、建築の視点から筆をとることにしました。
戦前、戦中には戦争のエンジンとなり、戦後70年、日本の国づくりの中心となり、日本の政治史、歴史を呑み込んで生きつづけ、今後も21世紀の日本の政治の焦点として、これからも存在し続けるのではないでしょうか。
(※2016.01.04 本文を多少修正しました。)