代表理事の発言<No.2016.04>21世紀の日本のかたち(96)
東日本大震災復興6年目に向けて(2)−宮城県−

21世紀の日本のかたち(96)東日本大震災復興6年目に向けて(2)−宮城県−

この度の熊本県・大分地方を震源とする地震により被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。未だに余震が続いているので十分お気をつけください。そして、一日も早い復旧、復興をお祈り申し上げます。

さて、
3月の岩手県の震災復旧・復興の現地見学に続いて、4月の3日間、発災から5年が経過した宮城県の被災地の復旧、復興の様子を見てきました。

主な関心は、地理地形の異なる広範な被災地域における住民の生活再建がどの様に進んでいるのか。人口減少が加速している宮城県において、発災当時の復旧想定事業規模に対して、事業側の復旧、復興のスピードの遅れがどの様な問題として顕在化しているのかといったことでした。

大震災から5年を経過した現在、県経済が復興需要によって膨らんだ後にやってくる反動的縮小期をにらみつつ、巨大な土木的復興計画の見直しが避けられないのではないか。これが率直な感想のひとつでした。